一過性全健忘症 2度経験した話【前編】

「一過性全健忘症」という症状をご存知でしょうか?

こちらのサイトで詳しく説明されていますが一時的に新たに記憶できなくなる症状を言います。

この一過性全健忘症は再発することは稀なようで、一生のうちでも一回あるかないかというものです。ところが私は2021年1月に1回目、そして2022年8月に2回目を発症しました。

この不思議な経験を忘れないために記録しておきます。

2021年1月20日(水曜日)

この日、記憶が戻ったのは脳神経外科病院のベッドの上で夕方5時前後でした。病院のパジャマ(病衣)を着ていましたが足には卓球の時の靴下を履いていました。

ボーっとした頭で枕元にあったスマホで夫や息子に連絡をとるうちに状況がわかりました。

ここからの話はその日私に関わった人の話をまとめたもので私は覚えていません。

その前に簡単に自己紹介、私は年齢68歳で平日は自営業(建築工務店)の手伝いをしています。仕事はAM8時からPM4時まで、電話番と事務の仕事です。4年前から週1回近くの卓球場で卓球を習っているシニアです。

その日は週1の卓球の日で当日は先生と私の二人でした。練習の最中に頭痛がするということで頭痛薬をもらい、少し休んでから練習を再開、「これがラストワン」というとき、突然「ここはどこ?私、何をやっている?」と言いだしたようです。

変だ!と思った先生は夫に連絡を取り、救急車を呼んでくれた。

不思議なことの一つです。暗記している夫の連絡先はスラスラと出てくるのです。自分のスマホで連絡し、先生が状況を説明してくれました。(卓球の先生の話)

先生と救急車に乗り、脳神経外科病院へ行きました。不思議なこと二つ目、救急隊の質問には、氏名、住所、電話番号はすべて答えられました。(卓球の先生の話)

不思議なこと三つ目、同じことを何回も聞く。救急車のなかで「どうしたのか?どこへ行くのか?」と何回も聞くのでそのたびにいきさつを説明してくれてたそうです。(卓球の先生の話)

病院に到着後、診察と検査をしましたが異常なし「一過性全健忘症」と診断されとりあえず一日様子を見ましょうということで入院になりました。

そしてベッドの上で記憶が戻ったのです。

ベッドの上でその日を振り返っても朝からの記憶がまるでありません。車を運転して卓球場へ向かったことも卓球をやったことも、救急車に乗ったことも一つも覚えていませんでした。

そのあとは夜の病院食を食べて、ゆっくり休み、翌日再度検査し異常がなかった。また原因については「わからない」といわれたがまずは退院しました。

自宅に戻りゆっくりスマホを見直すと、夫や息子たちに「私、どうした?」と何度もLINEしてました。そのたびに「大丈夫、一過性全健忘症だから」と返事をくれていましたが、後日その話になるとかなりしつこく同じことをLINEしてくるので「大丈夫か!母親は!」と思ったそうです。

今日は1回目の様子です。次回は今年の8月に2回目を発症した様子をお話します。

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